漫画『ONE PIECE』に登場するチャルロス聖とは、作中でも特に下劣な性格を持つ世界貴族、天竜人の一人です。彼の存在は多くの読者に強烈な印象を残しており、その行動は物語の重要な転換点で事件を引き起こしてきました。
この記事では、チャルロス聖がどのような人物なのか、その初登場シーンや登場回、そして彼を語る上で欠かせないルフィに殴るシーンの背景を詳しく解説します。
また、しらほし姫への異常な執着や、世界会議（レヴェリー）でミョスガルド聖によって阻止された事件も解説。チャルロスの家族である父ロズワード聖や妹シャルリア宮との関係や、特徴的な名言や名シーン、担当した声優は誰かといった細かい情報も紹介します。
この記事を読めば、チャルロスというキャラクターの性格から現在に至るまでの情報を深く理解できるでしょう。
- チャルロス聖の基本的なプロフィール、性格、家族構成
- ルフィに殴られたシーンやしらほし姫との関係など、作中での具体的な行動
- 世界会議（レヴェリー）での事件や、ミョスガルド聖との因縁
- チャルロスの死亡説の真相と、現在の状況に関する最新情報
ワンピースに登場するチャルロスの基本情報
この章では、ワンピースに登場する世界貴族チャルロス聖に焦点を当て、彼の生い立ちや家族、性格、そして物語に初めて姿を現したシーンなど、キャラクターを理解するため知っておきたい情報を詳しく解説します。
チャルロス聖とは何者か？
チャルロス聖とは、漫画『ONE PIECE』の世界において、頂点に君臨する特権階級「世界貴族（天竜人）」の一人です。彼はロズワード聖の息子として聖地マリージョアで生まれ、何不自由ない環境で育ちました。
天竜人は、800年前に世界政府を創造した20人の王たちの末裔であり、その血筋を理由にあらゆる権力を手にしています。彼らに逆らうことは世界政府に反逆することと同義とされ、たとえ些細なことであっても海軍本部の大将が出動するほどの事態に発展します。
チャルロス聖は、この天竜人の中でも特にその権力を笠に着て横暴な振る舞いを繰り返す人物として描かれています。常に鼻水を垂らした醜悪な容姿が特徴で、貴族としての品格は全く感じられません。気に入ったものは性別を問わず力ずくで自分のものにし、気に入らない者は躊躇なく命を奪おうとするなど、その行動は読者に強い不快感を与えます。
物語の中では、主人公ルフィをはじめとする多くのキャラクターと対立し、物語が大きく動くきっかけを作るトラブルメーカーとしての役割を担っています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 本名 | チャルロス |
| 年齢 | 22歳 → 24歳 |
| 身長 | 230cm |
| 所属 | 世界貴族ロズワード一家 |
| 出身地 | 赤い土の大陸 マリージョア |
| 誕生日 | 6月1日 |
| 好物 | 高級ソフトクリーム |
下劣と評されるチャルロスの性格
チャルロス聖の性格は、彼の醜い外見以上に下劣であり、傲慢な者が多い天竜人の中でも際立って非道な人物として描かれています。彼は自分たちの血筋を至上のものであると信じて疑わず、一般市民を人間として見ていません。
彼の行動原理は非常に単純で、「気に入らない者は銃で撃ち、気に入った女性は奴隷または妻にし、奴隷には暴力を振るう」というものです。作中でも、以下のような常軌を逸した行動が描かれています。
- 重症患者の搬送を妨害し、患者を蹴り飛ばす。
- 気に入った女性を無理やり13人目の妻にしようとする。
- 抵抗した女性の婚約者を躊躇なく銃撃する。
- 奴隷を乗り物代わりにし、虐待を加える。
これらの行動からは、他者への共感や思いやりといった感情が完全に欠如していることがうかがえます。父親であるロズワード聖からも奴隷の扱いの下手さなどを指摘される場面がありますが、本人は全く意に介していません。
このような歪んだ性格は、天竜人という特殊な環境で、人を人とも思わない歪んだ教育を受けてきた結果生み出された怪物と言えるでしょう。自分たちを絶対的な存在と教え込まれ続けた結果、他者の痛みや尊厳を全く理解できない人格が形成されたと考えられます。
チャルロスの初登場シーンと登場回
チャルロス聖が物語に初めて登場したのは、単行本51巻の第497話「シャボン舞う諸島の冒見」です。アニメでは、第391話「暴虐！シャボンディの支配者・天竜人」で初登場となります。
この登場シーンは、シャボンディ諸島が舞台です。ルフィたちが次の冒険の準備を進める中、チャルロス聖は父ロズワード聖、妹シャルリア宮と共に奴隷を引き連れて島を闊歩していました。
彼の初登場シーンは非常に衝撃的で、天竜人の異常性を読者に強く印象付けました。道を横切ろうとした医師と患者を妨害し、患者を蹴り飛ばした挙句、付き添いのナースを無理やり妻にしようとします。さらに、それに抵抗した婚約者を銃で撃つという非道な行いを平然と行いました。
この一連の行動は、天竜人がいかに一般市民から恐れられ、そして理不尽な権力を持っているかを示す重要な場面となっています。このシャボンディ諸島編での出来事が、後にルフィが天竜人に拳を振るうという、物語の大きな転換点へと繋がっていきます。
世界貴族である天竜人としての立場
前述の通り、チャルロス聖は「世界貴族」通称「天竜人」です。天竜人は、約800年前に20の国の王たちが集まって世界政府を設立した際の、創造主の末裔とされています。
彼らは聖地マリージョアに住み、下界の人間とは違う特別な存在であるという意識を持っています。その証拠に、下界の人間と同じ空気を吸うことを嫌い、常にシャボン（樹脂の泡）のヘルメットを被っています。
天竜人の持つ権力は絶大です。彼らを傷つけることは世界に対する反逆と見なされ、海軍の最高戦力である「大将」が軍艦を率いて出動するほどの大事件となります。そのため、一般市民はもちろん、海賊でさえも彼らに逆らうことはほとんどありません。道で天竜人に遭遇した者は、ひれ伏して道を譲らなければならないのです。
チャルロス聖は、この絶対的な権力を背景に、何の罪悪感も抱くことなく非道な行いを繰り返します。彼の行動は天竜人の中でも特に極端ですが、彼らがいかに歪んだ特権意識の中で生きているかを象徴する存在と言えるでしょう。
チャルロスの声優は茶風林さん
アニメ版『ONE PIECE』でチャルロス聖の声を担当しているのは、ベテラン声優の茶風林さんです。
茶風林さんは、その独特の声質と高い演技力で、チャルロス聖の下劣で傲慢な性格、そしてどこか間の抜けた雰囲気を巧みに表現しています。彼の甲高い笑い声「むっふーん」や語尾に「～え」を付ける特徴的な話し方は、キャラクターの個性を際立たせており、多くの視聴者に強烈な印象を与えました。
茶風林さんは、『名探偵コナン』の目暮警部や『ちびまる子ちゃん』の永沢君、ヒデじいなど、数多くの国民的アニメで主要なキャラクターを演じており、その実力は広く知られています。チャルロス聖のような極端な悪役からコミカルなキャラクターまで幅広く演じ分けることができる、日本を代表する声優の一人です。
父ロズワード聖と妹シャルリア宮
チャルロス聖には、父と妹がいます。
父：ロズワード聖
父であるロズワード聖もまた、チャルロス聖と同様に傲慢な性格を持つ天竜人です。しかし、息子のチャルロス聖に比べれば、多少の理性は持ち合わせているように描かれています。例えば、チャルロス聖の無駄遣いや奴隷の扱いの下手さに対して注意を促す場面も見られます。
ただし、それはあくまで天竜人としての体面や効率を考えてのことであり、一般市民を見下す基本的な姿勢は息子と何ら変わりありません。シャボンディ諸島でチャルロス聖がルフィに殴られた際には激怒し、即座に海軍大将の出動を要請しました。
妹：シャルリア宮
妹のシャルリア宮も、兄や父と同様に典型的な天竜人です。美しい容姿をしていますが、性格は非常に高慢で冷酷です。人間オークションの会場で兄が倒された後、人魚のケイミーを銃で撃とうとするなど、兄に劣らない非道な一面を見せています。
ロズワード一家は、天竜人の中でも特にその傲慢さや非道さが強調して描かれており、『ONE PIECE』の世界における身分差別の問題を象徴する存在となっています。
チャルロスの作中での悪行と人間関係
この章では、チャルロス聖が物語の中で引き起こした数々の事件や、他のキャラクターとの間に生まれた因縁について掘り下げていきます。ルフィによる衝撃的な一撃から、しらほし姫への執拗な執着、そして彼を巡る他の天竜人との関係性まで、彼の行動が物語に与えた影響を詳しく解説します。
ルフィに殴られるシーンは何話？
モンキー・D・ルフィがチャルロス聖を殴り飛ばすシーンは、『ONE PIECE』の物語全体を通しても特に象徴的で、多くのファンから支持されている場面の一つです。
この出来事が描かれているのは以下の通りです。
| 媒体 | 話数 |
|---|---|
| 漫画（単行本） | 51巻 第502話「天竜人の一件」 |
| アニメ | 第396話「鉄拳炸裂！オークションをぶっ潰せ」 |
事件の経緯
事件の舞台は、シャボンディ諸島の人間オークション会場でした。人攫いにさらわれた麦わらの一味の友人である人魚のケイミーが、商品として出品されてしまいます。
ルフィたちはケイミーを金で買い戻そうとしますが、オークションに参加していたチャルロス聖が桁外れの5億ベリーという金額を提示し、ケイミーを落札します。絶望的な状況の中、ケイミーを助けようとしたタコの魚人ハチが正体を現してしまいますが、魚人を見下すチャルロス聖は彼を銃で撃ち、嘲笑します。
友人を傷つけられ、侮辱されたことに激怒したルフィは、天竜人に手を出すことの危険性を知りながらも、一切の躊躇なくチャルロス聖の顔面に強烈な一撃を叩き込みました。この行動は、いかなる権力にも屈しないルフィの信念を象徴するシーンとして、読者に大きなカタルシスを与えたのです。
しらほし姫への執着と行動
チャルロス聖は、リュウグウ王国の王女であり、伝説の人魚姫と称されるしらほし姫に対して、異常なまでの執着を見せます。
彼のしらほし姫への執着が最初に描かれたのは、世界会議（レヴェリー）編です。聖地マリージョアで開催された世界会議に出席していたしらほし姫の姿を見つけたチャルロス聖は、その巨大さと美しさに興奮し、「拾った」と称して奴隷にしようと画策します。
彼は巨人族の奴隷を使ってしらほし姫を捕らえようとしますが、この時は同じ天竜人であるドンキホーテ・ミョスガルド聖の妨害によって失敗に終わります。
しかし、チャルロス聖は諦めませんでした。エッグヘッド編で明かされた回想シーンでは、ミョスガルド聖に殴られた後も性懲りもなく、改造されたバーソロミュー・くまを「無敵奴隷」として引き連れて再びしらほし姫を襲撃し、一度は捕獲に成功しています。
この執拗な行動は、彼が欲しいと思ったものはどんな手を使っても手に入れようとする、自己中心的で歪んだ欲望の強さを物語っています。しらほし姫という、美しくも無垢な存在を力で支配しようとする彼の姿は、天竜人の醜悪さをより一層際立たせるものでした。
世界会議（レヴェリー）での事件
前述の通り、チャルロス聖は世界会議（レヴェリー）の期間中に大きな事件を引き起こしています。
聖地マリージョアの社交の広場で、彼はリュウグウ王国の王女しらほし姫を奴隷にしようとしました。父であるネプチューン王や兄たちが抵抗しようとしますが、天竜人に手を出せば国が滅ぼされることを知っているため、手出しができません。CP-0のロブ・ルッチもチャルロス聖の命令に従い、ネプチューン王たちを排除しようとします。
絶体絶命の状況でしたが、そこに現れたのが同じ天竜人のドンキホーテ・ミョスガルド聖でした。彼はかつて魚人島でオトヒメ王妃に救われた恩から改心しており、チャルロス聖の非道な行いを「恥」と断じ、棍棒で彼を殴り飛ばして計画を阻止しました。
この事件は、すべての天竜人がチャルロス聖のような非道な人物ではないことを示すと同時に、天竜人内部にも思想の違いや対立が存在することを示唆する重要な場面となりました。チャルロス聖が同じ天竜人に制裁されるという展開は、多くの読者を驚かせました。
多くのキャラにやられたチャルロス
チャルロス聖は、その横暴な振る舞いから作中で多くのキャラクターに制裁を受けています。絶対的な権力を持つ天竜人でありながら、これほど多くの人物から直接的な攻撃を受けたキャラクターは他にいません。
以下は、チャルロス聖が攻撃を受けた主な例です。
- モンキー・D・ルフィ：シャボンディ諸島のオークション会場で、友人を傷つけられた怒りから顔面を殴り飛ばされました。
- ドンキホーテ・ミョスガルド聖：世界会議（レヴェリー）でしらほし姫を奴隷にしようとした際、棍棒で殴り飛ばされました。
- サイ＆レオ：再びしらほし姫を襲撃した際、八宝水軍棟梁のサイとトンタッタ族のレオの二人がかりの攻撃を受け、文字通り叩き潰されました。
これらの攻撃はいずれも常人であれば即死してもおかしくないほどの威力ですが、チャルロス聖は気絶する程度で済んでおり、後遺症もなく回復しています。この驚異的なタフネスさについては、ギャグ描写としての側面が強いと考えられますが、彼のしぶとさや悪運の強さを象徴しているとも言えるでしょう。
ミョスガルド聖との因縁
チャルロス聖とドンキホーテ・ミョスガルド聖の間には、深い因縁が存在します。二人は同じ天竜人でありながら、その価値観は正反対です。
ミョスガルド聖は、かつては他の天竜人と同じく傲慢な性格でしたが、魚人島に漂着した際にリュウグウ王国のオトヒメ王妃に救われ、その高潔な精神に触れたことで改心しました。彼はオトヒメ王妃への恩義から、魚人族やしらほし姫を守ることを誓っています。
このため、しらほし姫を奴隷にしようとするチャルロス聖の行動を、ミョスガルド聖は決して許すことができませんでした。世界会議（レヴェリー）では、チャルロス聖を自らの手で殴り飛ばし、その非道な行いを阻止します。
さらに、チャルロス聖が再びしらほし姫を襲った際には、ミョスガルド聖は「責任は全て私が取る」と宣言し、サイとレオにチャルロス聖への攻撃を促しました。この結果、チャルロス聖は叩き潰され、ミョスガルド聖自身も後に神の騎士団によって処刑されるという悲劇的な結末を迎えます。
チャルロス聖の欲望が、同じ天竜人であるミョスガルド聖の運命を大きく狂わせたと言えるでしょう。
印象的な名言・名シーン
チャルロス聖は悪役として多くの非道な行動をとっていますが、その一方で彼の発言や登場シーンは、彼の異常なキャラクター性を際立たせるものとして読者に強い印象を残しています。
「5億で買うえ〜!!!5億ベリーィ〜!!!!!」
シャボンディ諸島の人間オークションで、人魚のケイミーに対して放ったセリフです。常軌を逸した金額を何の躊躇もなく提示するこのシーンは、彼の金銭感覚の麻痺と、欲しいものは何でも手に入るという歪んだ特権意識を象徴しています。
「よし 妻にしてやるえ」
気に入った女性を見つけるたびに発するセリフです。相手の意思を完全に無視し、自分のものであるかのように扱う彼の傲慢さが凝縮されています。シャボンディ諸島でナースのマリィに、また『ONE PIECE FILM RED』ではウタに対してこのセリフを放ちました。
ルフィに殴られるシーン
前述の通り、多くの読者にとって最も印象的なシーンの一つです。絶対的な権力を持つ天竜人が、主人公によって真正面から殴り飛ばされるという展開は、物語に大きなカタルシスを生み出しました。アニメでは演出も相まって、非常に爽快感のある名シーンとして語り継がれています。
これらのシーンやセリフは、チャルロス聖がいかに読者のヘイトを集めるキャラクターとして巧みに描かれているかを示しています。
チャルロスは死亡した？モデルや現在の情報
この最終章では、多くの読者が関心を寄せるチャルロス聖の生死や、キャラクターのモデルの有無、そして彼の現状について、作中の描写や情報を基に詳しく掘り下げていきます。
チャルロスは死亡したのか？
結論から言うと、チャルロス聖は死亡していません。
彼が瀕死の重傷を負ったのは、エッグヘッド編の回想で描かれた、サイとレオによる襲撃事件です。この時、八宝水軍棟梁サイの「八衝拳」とトンタッタ族レオの「トンタッタコンバット」による強力な一撃を受け、原型を留めないほど叩き潰されました。目撃者も死亡を確信するほどの無残な姿でした。
しかし、この事件は新聞で「天竜人〝殺人未遂〟事件」と報じられています。「未遂」という言葉が使われていることから、チャルロス聖が一命を取り留めたことが示唆されています。
これまでにもルフィのパンチやミョスガルド聖の棍棒による攻撃など、常人なら絶命してもおかしくないダメージを受けても生き延びてきた彼の驚異的な生命力や、天竜人としての特別な医療措置が受けられる環境を考えると、この時も生き延びたと考えるのが自然でしょう。
現在も生きてるという噂の真相
前述の通り、チャルロス聖は現在も生きている可能性が非常に高いです。
「殺人未遂事件」という報道が、彼が生存している最大の根拠となります。世界政府や海軍が、天竜人の死亡という重大な事実を隠蔽して「未遂」と報じる可能性もゼロではありませんが、物語の流れを考えると、彼は治療を受けて回復していると考えるのが妥当です。
彼の性格を考えると、もし回復しているのであれば、また性懲りもなく新たな事件を引き起こす可能性は十分にあります。物語の終盤に向けて、天竜人という存在が再びクローズアップされる際に、その象徴的なキャラクターとして再登場するかもしれません。
現時点（2025年10月）で、彼のその後の姿は描かれていませんが、今後の展開で再び読者の前に姿を現すことが予想されます。
チャルロスにモデルはいる？
チャルロス聖のキャラクターに特定のモデルがいるという公式な発表は、作者の尾田栄一郎先生からはありません。
しかし、天竜人全体のデザインや設定については、歴史上の特権階級や貴族がモチーフになっているのではないかという考察がファンの間でなされています。
例えば、下界の人間と同じ空気を吸うことを嫌い、常にヘルメットを被っている姿は、一般市民との間に明確な一線を引こうとする選民思想の表れです。また、彼らの常識からかけ離れた行動や金銭感覚は、絶対的な権力がいかに人間を腐敗させるかを描写していると解釈できます。
チャルロス聖の醜悪な容姿や下劣な性格は、こうした天竜人の持つ負の側面を凝縮し、デフォルメしたキャラクター造形と言えるでしょう。特定の個人をモデルにするというよりは、歴史上の様々な「愚かな権力者」のイメージを統合して生み出された、象徴的な存在であると考えられます。
読者が知りたいチャルロスの情報まとめ
この記事では、ワンピースに登場する天竜人、チャルロス聖について詳しく解説してきました。最後に、彼に関する重要な情報をまとめます。
チャルロス聖とは、世界貴族である天竜人の一人であり、父ロズワード聖と妹シャルリア宮と共にロズワード一家に属しています。彼の性格は極めて下劣で、その初登場シーンから読者に強烈なインパクトを与えました。
担当声優である茶風林さんの演技も、そのキャラクター性を際立たせています。彼の登場回で特に有名なのが、シャボンディ諸島でルフィに殴るシーンです。また、世界会議（レヴェリー）では、しらほし姫を巡ってミョスガルド聖と対立し、多くのキャラクターにやられた経緯があります。
印象的な名言や名シーンも多く、彼の行動は物語の重要な転換点となってきました。サイとレオに叩き潰された後、死亡したのではないかとの憶測が飛び交いましたが、事件は「殺人未遂」と報じられており、現在も生きてる可能性が非常に高いです。なお、チャルロスに特定のモデルは存在しないとされています。
- チャルロスの正体と家族：世界貴族・天竜人であり、父はロズワード聖、妹はシャルリア宮。
- 性格と行動：自己中心的かつ下劣な性格で、気に入らない者は攻撃し、気に入った者は力ずくで手に入れようとする。
- ルフィとの因縁：シャボンディ諸島で友人を傷つけられ、激怒したルフィに殴り飛ばされた。
- しらほし姫への執着：世界会議（レヴェリー）などで、しらほし姫を奴隷にしようと執拗に狙った。
- 生死について：暗殺未遂事件で瀕死の重傷を負ったが、死亡しておらず、現在も生存している可能性が高い。
